「腰を回せ!は間違い」

背骨(脊柱)は1本ですが、首の骨(頚椎)、胸の骨(胸椎)、腰の骨(腰椎)、おしりの骨(仙骨)に分けられます。また背骨はさまざまな動作に対応し、前後、左右、回旋と動かすことができますが、動作によって骨の動く角度が異なります。

胸椎には肋骨が、仙骨には腸骨等の骨がついています。一方、頚椎、腰椎にはなく、筋肉が固定するためのサポートをしていますが、骨より筋肉の方がどうしても弱いので、その中で痛めやすい関節と痛めにくい関節がでてきてしまいます。頚椎や腰椎は胸椎や仙骨に比べると痛めやすいわけです。

例えば身体をひねる回旋動作において、腰を大きく回しているように感じますが、実際には腰椎は少ししか動いていません。角度で言うと5度ぐらいです。ではどこが大きく回っているかといいますと、股関節であったり、腰椎の上にある胸椎というお腹から胸の骨の部分です。胸椎は関節上35度ぐらいひねることができます。

下の図は各骨の回旋する角度を表示しています。

d1a0d60f97e65b03e3edf0987150caf6 225x300 - 腰を回せ!は間違い。野球やテニス・ゴルフなどのスイング動作で、よく「腰をもっと回して」というのは、腰だけではなく、胸椎や股関節と連動して回旋をしないと、大きくひねることができません。

腰を無理にまわしていると腰部に過度な回旋運動のストレスがかかって腰を痛め、腰椎分離症や腰椎すべり症に発展することもあります。動きが悪い部分をカバーして、動き過ぎる部分ができ、痛めて筋肉を硬くしているので、そこを緩めたとしても動きの悪い場所を改善しない限り、また元に戻りやすい状態になります。

腰を痛めないようにする為には、まず動きの悪い箇所をみつけて、筋肉の緊張をとり動きをつけ負担をへらします。そして腰だけで動かすのではなく、背骨全体、さらには肩甲骨や股関節などと使って身体を連動させて動かすことが大事です。