よくプロ野球の選手が、シーズンの入りばなに、打って走っただけで、ふくらはぎやももの肉離れを起こしてしまい、早々に戦線離脱することが多いようです。
その原因の一説として、あるフィジカルトレーナーの方が「筋力トレーニングの弊害」と答えておりました。
その方いわく、筋トレが練習に導入されてから、打者は特にパワー重視になった。体幹や股関節などの体の基礎機能を無視して、筋肉のパワーを単体で上げようとしているからケガをする。
筋肉の動きは前後、上下、左右の引っ張り合いで、筋肉は連動しているので、片方だけを鍛えても、結果としてトータルバランスが下がってしまうようです。
筋トレをして、筋肉をつけることでバランスが崩れ、逆にケガをしやすくなってしまえば、意味がありませんね。
古い話ですが、すでに引退された清原選手もケガから復活の為に、筋トレをして肉体改造で話題になりましたが、すごく筋肉はついたのに対して野球のパフォーマンスはあまり伸びませんでした。古傷の膝痛もあまり解消されてないようにみえました。
各部位の筋パワーだけを向上させても、それぞれスポーツの特異的な動作の向上にはつながりません。
痛みがある時も、スポーツのパフォーマンスを上げるのどちらにしても、筋トレは否定しませんが、方法と箇所、またバランスと筋力と動作を結びつける練習もしっかりと取り入れる必要がありますね。