皆さんはよく眠れていますか?
1日の約3分の1を費やす睡眠の時間は、重力から開放される貴重な時間であり、脳や身体の疲れをとり、心身の機能を回復させる為にはかかせません。
睡眠中は、しばらく静止状態のまま同じ姿勢を続けてしまうので、体がかたまらないように無意識に寝返りをするのですが、寝返りをせず、同じ姿勢でずっと寝ていると、特定の部分に負荷が多く掛かり、血液やリンパ液の流れが悪くなります。しっかり寝ているのに疲れが取れなかったり、朝の起床時に、腰が痛いのは、もしかしたら寝具が良くないのかもしれません。
以前テレビ番組でも、腰痛に関連して寝返りの重要性について放送していました。
テレビの内容としては、16号整形外科の山田朱織先生が以下のように述べていました。
腰痛と寝返りには因果関係があること。
寝返りは、身体の歪みの修正以外に、内臓の重みで背骨、腰に負担がかからないようにしていること。
睡眠中、腰痛で目が覚めたり、朝起きた時に腰が痛い場合は、寝返りがしっかりうててないということ。
山田先生のHPにも寝返りを重視する理由が書いてあります。
就寝時の寝返りは通常20回~30回程度行われるのが良いと言われています。
寝返りには、一般的に「体液(血液・リンパ液・関節液)循環」「体温調整」「体圧分散」の意味があると言われていますが、山田朱織枕研究所ではさらに、「脊椎の修復(背骨を整える)」の役割もあるのではないかと提唱しています。
この夜間の寝返りと、枕の計測時の(覚醒状態)での寝返りに大きな相関性があると考えており、計測方法として重視しています。
起きている状態でも寝返りがしやすいということは、力を入れずに寝返りができるということであり、就寝時も力が入らない結果、起きることなく寝返りができるのです。起きることなく寝返りができれば、深い睡眠が続くことにもなります。
スムーズな寝返りの為に、いい寝具かの見分け方
①寝具の上に仰向けに寝て、両手を胸の前で組んで膝を立てる。
②その状態で左右に寝返りをうちます。
③寝返り時に肩と腰が同時に転がっていると、スムーズな寝返りをうちやすく、寝具があっている。