シャワーよりお風呂に浸かりましょう

お風呂に入る猿

猿だってお風呂に入ります!

「普段はシャワーですか?お風呂につかっていますか?」

当院に来られたお客様に、いつもさせていただく質問です。

 

痛みの回復には、負荷と回復のバランスがかかわっています。

痛みを早く回復させるには、自己回復力をあげることが大事です。

疲労回復にとって「血液循環」は大事な要素の一つです。

血液循環といえば、「湯船に浸かる」こと!!。

生活が忙しかったり、仕事が遅くなったりすると、シャワーで済ましがちですが、お風呂がもたらす、温熱効果や静水圧効果がしっかりと発揮されない為、血液が循環せず、疲労回復効果も低くなってしまいます。

 

腰痛、膝痛などの慢性痛の方や、オスグッドで運動疲労のある子供などは、1日に入浴を2回入るようすすめています。

ただし、すぐ出てすぐ入るのでなく、間隔は30分以上あけた方がいいです。

 

お風呂にはいる効用は、水圧により下部の血液やリンパ液が、上方へ押し上げられることで心臓の働きを助け、温まるという温度刺激が、からだ全体の機能を活発にさせ、内分泌機能も刺激されますし、抹消の血管まで血流がよくなることで、酸素や栄養がすみずみまで供給され、新陳代謝を促進します。

また、疲れの原因となる”不純物”を排出しやすくなりますし、副交感神経への刺激、リラックス効果や、筋肉の緊張もやわらげる効果もあります。

 

 バスクリンで働いているお風呂博士がお勧めする3つのポイント!

●お湯はぬるめの39度~40度少しぬるいと感じるぐらいの温度の方が、のぼせやヒートショックなどの体調不良を起こしにくい。

●全身までつかると静水圧と浮力により、体の隅々にまで血液を送ることができるため、温熱効果がまし血流もよくなります。心臓や呼吸器に疾患のあったり、浸かると息苦しく感じる人は、無理せず半身浴にしましょう。

● 入浴時間は10分~15分入浴の際、「長く入らなければ!」という気負いは必要なく、10~15分で大丈夫。しっかりと体が温まる目安は、顔や額が汗ばんでくる程度。

なぜこの方法で入浴するといいのかといいますと、この方法だと体温が2度程上昇し、ヒートショックプロテイン(HSP70)というタンパク質が分泌されます。このHSP70は身体中の痛んだ細胞を修復し、免疫時に働くナチュラルキラー細胞を活性化させます。 

 

上記にあるように、お湯は熱すぎるとかえって疲労を助長する場合があるので、自律神経の負担が少ないぬるめが良いですよ。あとは自分の好きな匂いの入浴剤を入れるのもいいですね。

血流アップ&疲労物質除去効果がある「硫酸ナトリウム」を含む入浴剤や、泡が出る「炭酸系」入浴剤は、血管を拡張させて血流を改善させます。

 

まずは、面倒くさがらず、シャワーで手軽にすませるのではなく、お風呂にゆっくりつかる習慣をつくり、自然治癒力をあげて、痛みを早く回復させていきましょう!

ちなみに入浴後はすぐに寝ようとしても、深部体温が高いのでなかなか眠りにつけません。眠気は体温が下がった時にくるので、その時間をとる為にも入浴するタイミングは眠る1時間前ぐらいがオススメです。