骨盤の歪みについて

骨盤

本屋へ行くと「骨盤ダイエット」、「骨盤矯正でやせる」などの名前の本がたくさんありますね。女性向けに売れるタイトルにする為とはいえ、職業柄本当なのかと思ってしまいます。

 

骨盤が歪むと、ヒップラインやバストの外見上にも変化が現れます。

 

骨盤が広がるとおしりのラインも広がって、おしりが四角く大きく見えます。猫背になると肋骨が下がるので、バストも下がりますし、ぽっこりお腹になりやすくなります。

また、内蔵機能の働きが悪くなり、代謝がにぶり、脂肪がたまりやすくなり、むくみ、便秘なども引き起こしやすくなります。

そこで、骨盤の歪みを正す→姿勢がよくなる→内臓機能の働きがよくなる→代謝があがる→太りにくい体質になるということです。

ですから、正確には骨盤を正すとやせるのでなく、やせやすくはなるということです。運動と食事管理も必要です。ここは安易に考えないようにしてください。

えがお療法院やすらぎの整体は、骨ではなく筋肉からアプローチしています。

骨盤もそうなのですが、骨というのは単独で動くことはできません。

骨に付着している筋肉が収縮することで、身体が動きます。写真のように、まっすぐ立っている支柱(骨)と張り綱(筋肉)を例とすると、綱の一方が縮まった時に一方は伸びます。この時支柱は縮んだ綱の方に引っ張られて傾きます。

 

筋肉には拮抗筋と言って、メインに動く筋と逆の働きをする筋肉があります。

例えば、

ふともも前側の筋肉(大腿直筋)と後ろ側の筋肉(ハムストリングス)は、股関節と膝関節をまたいでつながっているので

ふとももの前側が働くと、膝は伸びる

ふとももの後ろ側が働くと、膝は曲がる

というように逆の働きをします。


このように2つの筋肉は、お互いに緩んだり、収縮したりして、バランスを取って動作姿勢を保っているわけですが、このバランスが崩れアンバランスな状態が、生活習慣で長期間つづくと、脳の学習により順応して短縮側、伸張側がそのまま常態化してしまい、可動域の不具合、骨格の歪み、変位が生じます。

 

歪みがあるからといって、バランスがとれていれば、必ずしも痛みがでるわけではありません。しかし痛みがある時は、必ずどこかの筋肉が代償したり過緊張になっていますので、バランスをとる為に緩めることが大切です。

 

自分の身体の歪みがあるのか、どうなっているのか、なかなかわかりにくいと思いますので、専門家にみてもらうのがおすすめです。