高血圧の話

血圧計
てんつくマンさんという人のメールでこういう話がありました。以下一部抜粋
 
後ね、血圧の話もしてたわ。
昔は年齢+90=が血圧の正常値やってんて。
つまり80歳の人は80+90やから=170が正常値やってん。
 
それが、ある時、医者軍団が160以上は高血圧って数字を決めた。
それによって、一気に1600万人が医者から薬を薦められ、当然、飲むわな。
それだけちゃうで、2000年には140以上は高血圧ってこれまた医者軍団が決めて、一気に3700万人が高血圧って言われ薬を薦められた。そら、医療費は上がるわな。
 
製薬会社の人達が研究費として、そういう数字を決める医者軍団にお金を渡すんやって。
そして、その数字を決める人が数字を設定したら、今まで正常だった人が病気とご認定!
認定された方は血圧降下剤を飲まされる。
 
結果、無理矢理に血圧を下げられ、副作用として脳がやられて認知症などが増えたんやって。
 
こんなに介護施設が増えたのは単純に老人が増えただけじゃなくて、薬が増えたから薬の副作用で介護が必要な人が増えてるんやわ~。
介護施設や老人ホームで働いていらっしゃる皆様。
また、お家におじいちゃん、おばあちゃんがいらっしゃる皆様。
血圧降下剤を飲まされてないですか?
 
80歳の人は80+90の170が正常値。
70歳の方は70+90=160が正常値。
60歳の方は60+90=150が正常値。
 
一番いいのは、体調が悪くなければ血圧を測らないことだそうです。
数字を追いかけるから不安になってよけいに体が悪くなる。
医学は進歩しているはずなのに、医療費は年々上がりつづけているのは、なぜなんでしょう。
 
上記のように、数字だけで不健康者が増やされていくのですね。
昭和時代の科学の本でも、「年齢+90」というのが基準で書いてあったそうです。年齢が高くなるにつれて、血管が硬く細くなり、血圧が高くなるのは自然のこと、年齢とは無関係の基準というものがおかしい気がします。
 
この話が絶対とは言いませんし、数値もどうかはわかりませんが、どちらにしろ数字を鵜呑みにせず、世間の情報に少し疑いをもつこと。そして大切なのは数字にとらわれるのではなく、もっと自分の身体と対話することが大事だと思います。
 
 

朝日新聞 4月5日

追記
 
4月5日の新聞に、「血圧やコレステロールなどの診断数値の範囲基準を緩める」という記事が掲載されていました。
 
「新基準の数値範囲におさまれば、薬を減らせる場合もあり、年々国家の財源を圧迫する国民医療費の改善につながるとみている」と書かれています。
 
日本人間ドック学会は人間ドックを受けた約150万人のうち、たばこを吸わずに持病がないなどの条件を満たす約34万人を「健康な人」とし、そこから5万人を抽出して27の検査項目の値を統計しました。
 
結果は、収縮期血圧は、147でも健康だった。(現行は130未満が異常なし)
肥満度をみる「BMI」も、男性で「18.5~27.7」、女性は「16.8~26.1」の範囲におさまれば健康だった。(現行は25以上が肥満)
 
 
数値が緩和され、無駄な薬を飲まなくてもすみ、医療費の削減につながるかもしれないということは喜ばしいことですが、今まではいったい何だったのか疑問に思います。
 
もともと血圧やコレステロールなどの基準数値は、色々な学会が独自に定めて混在しているので、あくまで目安に過ぎないと思ってましたが、この数値の違いは何なのでしょう?
 
基準数値より高かったとしても、薬を飲まずに、普通に生活を送ることができた人はいると思います。数値にひっかかっているというだけで、不要な時間とお金をかけ病院へ行き、必要ない薬を処方されて飲んでいることを考えると、なんだかやりきれませんね。
 
 
たとえば測定した血圧が160あったとします。基準数値的には高いかもしれませんが、もしかすると160もあるのは血圧をあげ、血流をよくしないといけないという身体の判断だとしたら、薬を飲み血圧を下げてしまうという行為は血流が弱くなってしまい、逆に身体がだるくなったり、不調になることも考えられます。
 
薬は対処療法です。高血圧にしてもいきなり上がるわけではなく、運動不足やストレスなどの要因、日常の不摂生が蓄積されてできあがっていくものです。
それを薬で一気に下げてしまうというのは、副作用であったり、何らかの変化があるかもしれません。
 
数値だけをみて薬を飲んで下がったと安心しているのは、お医者さんと患者さん両方にとっても本質ではない気がします。
 

再追記

プレジデントオンラインの記事で味噌汁と高血圧の話がありました。


血圧を気にしている人にとって、塩分は大敵。「みそ汁は好きだけれど、塩分が気になって飲むのを控えている」
という人も多い。だが、ここに朗報。2013年10月に行われた日本高血圧学会で、「みそ汁の塩分は血圧に影響しない」という研究成果が発表された。それどころか、みそ汁には血管年齢を若返らせる効果も期待できるという。

みそ汁の塩分量は思いのほか少ない。加えて共立女子大学の上原誉志夫教授によると、みそ汁と塩分の最新研究で、みそ汁として摂取した塩分は、すべてが血圧上昇に結びつくわけではないこと、また摂取した塩分のうち30%は血圧上昇に関与しないことがわかっています。

腎臓を通過する塩分は、通常は1%が再吸収されずに体外に排出されるが、みそ汁として摂った塩分の場合は2.5%と倍以上の値だ。また、みそには水分を排出させる作用もある。普通塩分を摂れば体内に水分が滞留し、血中の水分が増えて血圧を上昇させるが、みそ汁の場合は水分排出作用がこれを調整してくれるのだ。
さらに、みそには直接血管を拡張させる働きがあることも実証されている。

塩気が強いとされるみそでも大丈夫。どんなみそも、みそ汁1杯の塩分は1グラムから多いものでも1.5グラム程度。塩分のキャンセル効果で30%、具材の力でさらに血圧上昇は抑えられるので、問題はない。それでも気になる場合は、出汁をしっかりとれば、みその量は少なくてすむ。おいしさはさらにきわまって、和食の素晴らしさをしみじみと実感させてくれることだろう。

 

味噌は米麹の味噌がいいとのこと。味噌汁の具材にはわかめ。余分な塩分を体外へ排出する働きがあるようです。

昔の常識今の非常識、イメージや思い込みというのはこわいもので、運動中の水分補給と同じように、「味噌汁の塩分は高いから高血圧の人は控えた方がいい」というのが常識と思っていましたが違うのですね。味噌汁好きの自分にとってはうれしいニュースでした。

食品つながりで個人的に高血圧にいいと思う食品は、「納豆、酢、らっきょう、トマト、豆乳」です。