先日のテレビ放映で、「座り過ぎがよくない」というテーマをとりあげていました。
日本人は平日1日で座っている時間が、世界で一番長いそうです。
普段の日常生活でも、パソコンや事務仕事などのデスクワーク、車の運転、ソファーや椅子に座ってテレビを観たりなど考えると、座っていることって多いですね。
TVによれば、1日に座る時間が4時間未満の人に比べて、11時間以上座っている人は死亡リスクがなんと40%も増加する(シドニー大学の研究)そうです。
それは、筋肉の緊張と血流が関係してきます。
座ると、股関節が曲がります。関節が曲がるということは、そこに付随している筋肉が収縮します。筋肉が収縮すると大腿動脈が圧迫されること、また筋肉を動かさないことにより血流の速度がだんだん落ちていきます。(計測では座ることで、血流が最初は7.8㎝/秒あったのが、30分後には2.2cm/秒となっていました。)
人は筋肉を動かすことで、血液中の糖や中性脂肪が体内に取り込まれ、代謝が行われますが、筋肉を動かさずにいると、それが十分消費されず、血液中に滞ってしまいます。
この状態が長く続くと、血液循環が悪くなり、体の不調そして股関節痛、腰痛などにつながっていきます。
人間は寝ていても身体をかためないように、無意識に寝返りをうちます。起きている時は意識して、筋肉をかためないように、1時間座ったら、立ち上がって少し動くなど、同じ姿勢を長時間しないことを心がけるようにしましょう。