オスグッド・成長痛で膝の下あたりが痛い時につける、オスグッドバンドという装具があります。
太ももの筋肉の過緊張により、靭帯が付着している脛骨結節(膝の皿の下あたり)のところが、引っ張られて出てくるので、それをバンドで押さえつけるという対処療法です。
大人になっても、その名残で骨の出っ張りが出たままの方もいますが、痛みはありません。骨が出る現象と痛みは関係ないので、オスグッドバンドは痛みを抑える効果もなさそうです。
同様に、膝痛、腰痛時にサポーターやコルセットを巻いたりすることがありますが、初期の痛みの我慢できない時、どうしても動かないといけない時などに、痛みが楽になると感じるのであれば、動く時はつけていただいても結構ですが、長期にわたって装着することはおすすめしません。
慢性の腰痛で来院されたお客様はコルセットを、着けている方が多いです。腰の痛みは変わらないがそれがないと、不安だからということでずっとつけている方もいらっしゃいます。
筋肉を保護(サポート)する事は、サポーターの依存が強くなり、本来使われるべき筋力が弱くなりますし、装着しないとまた痛くなりそうという不安感がぬけません。また常時固定していると、動作が制限され、血流も悪くなる、可動域が狭くなり固まってしまうなど、かえって悪い影響を及ぼします。
足を骨折した時に、ギブスをして、長時間固定していた為、外したら筋肉が弱っていた。おばあちゃんが歩行器に頼って歩いていたら、それが手放せなくなって自立して歩けなくなるなどはいい例です。
対処療法で対応しても、原因を見つけない限りは痛みは解消されないので、膝や腰につけてもつけなくても痛みが変わらないようであれば、サポーターやコルセットは使わないようにしましょう。
習慣的につけている方は、いきなり難しいでしょうから、徐々に外すようにしてください。
板橋えがお療法院やすらぎでは、動きに対する不安であれば、整体の中でその動きが安心して行えることを学習させていきます。
不安はより痛みを増長させます。安心感があれば、サポーターやコルセットの必要性はだんだん感じなくなりますよ。