ストレッチをする女性

スポーツ障害の本やネットでも、「オスグッドに効くストレッチ」と調べると必ずと言っていいほど、出てくる太ももの前を伸ばすストレッチ。

 

オスグッドの子が、早く治したい一心で、膝が曲がらず痛いのを我慢して行っているこのストレッチですが、実は逆効果なのをご存知ですか?

 

筋肉は伸ばされすぎると、脳が危険を感じて硬くなるという特性があります。

 

身体の防衛反応として、痛みがでるまで伸ばされすぎると、逆に縮もうとする働きを起こして、硬くなってしまうのです。本来なら柔らかくしたいのに、これではストレッチを行っている意味がありませんね。

ですから痛みがあるうちは我慢をして行うのではなく、他の方法で筋肉を緩めることが大事です。

 

このように筋肉を伸ばすということは、パフォーマンスを上げることやケガ予防の為にも、お勧めはするのですが、ストレッチもやり方によっては、マイナスになるのです。

 

ストレッチには大きく分けると静的ストレッチと動的ストレッチの2種類があります。

静的ストレッチは、じっくり静止して筋肉を伸ばすという一般的なストレッチです。

もう一つの動的ストレッチは反動をつけて腕を振ったり、足を曲げ伸ばしたりして動かしながら筋肉を伸ばすやり方です。

ストレッチはストレッチでも、静的ストレッチは副交感神経を優位にし、筋肉の興奮を鎮め緊張をとり、心身をリラックスさせる効果があることから、運動前に静的ストレッチを長時間行うと筋肉の発揮能力が低下してしまうのです。これから動くというのに、かえってパフォーマンスが落ちるのは本末転倒ですね。

ただ運動前でも身体を一旦リセットする上で緊張やコリを解消することは必要ですので、静的ストレッチを行わないのではなく、ウォーミングアップでは長時間行わないよう気をつける。そしてクールダウンではゆっくりじっくり行うようにして、使い分けていただくと効果的ですので、皆さんもぜひ使い分けてみてください。

 

最後にストレッチをする際の注意点を2点お伝えします。

●無理に伸ばさないこと

人によってそれぞれ身体の硬さが違うので、自分のできる範囲で行うようにしてください。無理に行うとかえって痛みが悪化する場合があります。

●呼吸をとめないこと

伸ばす時には息を吐きながら、できるだけ身体の力を抜いてください。

 

オスグッドでどのような体操を行ったらいいのかわからない方は、ぜひえがお療法院やすらぎまでご相談ください!