病名というのは考えてみると、不思議な感じがしませんか?
例えば「成長痛」
正確に言えば、オスグッドと成長痛は違うのですが、よく混合して言われます。
病院では、子供の背が伸びる成長途上に出るので、骨の成長に筋肉がおいつかなくなるなり、筋肉が引っ張られて出る膝の痛みと言われます。安静に生活して、成長がとまるまで我慢してと言われても、スポーツしている小中学生の子供には待てません。
確かにオスグッドが小児に少なく小学校の高学年から中学生に多く見られ、高校生以上で概ね治まるので、オスグッドを成長痛と呼ぶのもあながち間違いではないと言えるのですが・・・
◯骨は膝の部分だけでなく、全身が成長していくのに、なぜ膝だけが痛むのか?
◯男女関係なく、誰でも全員が成長するのに、痛みの出ない子もおり、実際には一部の子供だけ(特にスポーツをしている男子)に多いのはなぜか?
そう考えると、「成長痛」という名前は誤解を招きやすい表現ですね。
股関節症、坐骨神経痛、頚肩腕症候群など・・成長痛と同じように症状をそのまま言い表した病名は多いです。
痛みの警報を出している原因は、筋肉の過緊張ですから、病名にはとらわれず、そこにアプローチしないといけません。