米国整形外科学会 ヒアルロン酸注射は推奨されない

 

膝痛で病院へ行くと、治療として膝にヒアルロン酸注射を打たれたという方も多いのではないでしょうか。

効果としては、効いているという人もいれば、効いていないけれども、定期的に打っているという方もいます。

 

「変形性関節症とサプリメント」でも書かせていただきましたが、ヒアルロン酸注射も同様で、変形性膝関節症の治療法としては、推奨していないという論文が掲載されていました。

「ヒアルロン酸の関節内注射は、14件の試験のメタ解析において臨床的に重要な改善を意味する最小閾値に達しておらず、膝の症候性変形性関節症患者の治療方法としてもはや推奨されない」

アメリカ整形外科学会 2013年「変形性膝関節症の臨床診療ガイドライン改訂版」

(http://newsroom.aaos.org/media-resources/Press-releases/aaos-releases-revised-clinical-practice-guideline-for-osteoarthritis-of-the-knee.htm)

つまり関節内にヒアルロン酸注射をしたからといって、必ずしも変形性膝関節症が治るというわけではないと言っているのです。

膝の潤滑油としてクッションの役割を果たす、ヒアルロン酸を打つことは、一時的に楽になるかもしれませんが、あくまで対処療法です。

いつまでも注射を打ち続けずにすむよう、膝痛の根本原因をみつけて対処していきましょう。

 

*追記

順天堂大学の黒澤先生も膝痛に対するヒアルロン酸注射を打つことに、同様なことを言っていたので、掲載します。

変形性膝関節症の場合、病院に行っても、処方されるのは痛み止めがほとんど。対症療法だけなら、病院に行く必要はないのだろうか。

「いまの痛みをとる手助けをしてくれたり、食生活や運動の指導をしてもらうためにも、医師の診察は必要です。ただし、やたらとヒアルロン酸注射を打ちたがる医師は、おすすめしません」  ヒアルロン酸は軟骨を保護する作用があるとされ、ひざ関節に注射すると痛みが緩和され、関節のすべりがよくなるといわれているが…。

「一方で、ヒアルロン酸注射には軟骨を弱くし、よりすり減らせてしまう側面もあります。長期的に考えると、余計にひざが痛くなる原因に。保険適用外ですし、ひざの治療でヒアルロン酸注射をするのは日本だけです」