足がつる ー 筋肉が突然収縮して、けいれんが起こり、元に戻らずにしばらく痛みがつづいている状態です。ひたすらおさまるのを待つしかないので辛いですよね。
一番の原因として考えられるのは、筋肉のバランスがくずれ一部の筋肉だけが硬くなることです。場所としてはふくらはぎや足裏が多いですね。
日常生活での疲労の蓄積や、いつもと違う動かし方をして普段使えてなかった筋肉をつかったことによる疲労、逆にあまり歩かない動かさないことで、バランスがくずれ、ふくらはぎがつると考えられます。特に足首がかたい人、ヒールを履く、重心が前にいってる姿勢の人は気をつけてください。
気持ちよく寝ていたら、ふくらはぎに強烈な痛みが走って悶絶……。年をとってから足がつりやすくなったという人は少なくない。なんとかしたい。
〈つる〉というのは筋肉の痙攣(けいれん)です。筋肉は体を動かすために伸びたり縮んだりしています。普段は、脳の指令=自分の意思によって伸縮しますが、指令とは関係なく筋肉が過剰に収縮して固まってしまう状態が〈つっている〉状態です。筋肉が縮こまって自分の意思では伸ばせないため、強烈な痛みを伴って動くことができません。
〈つり〉起こるメカニズムは完全には解明されていない。筋肉を動かす際、脳から出される指令は神経を介して筋肉に伝えられるが、動かそうとしている箇所の異常興奮や、筋線維細胞膜の不安定化などが〈つり〉に影響していると考えられている。
そうした異常興奮や不安定化は、脱水、疲労、冷え、体内の電解質異常などによって起こります。また、夜間、特に明け方は無意識に伸びをしているため、つりが誘発されやすい状態です。
年をとってから夜間に足がつりやすくなるのは、(1)若い頃よりも体内の水分が少なくなって脱水状態になっている(2)筋肉が衰えて伸縮能力が低下し、固まっている(3)老廃物の処理能力が低下し、疲労物質が蓄積している ―― といった原因が考えられます。
それでも頻繁に足がつる人は、病気を疑ったほうがいい。肝硬変、腎不全、慢性腎臓病といった消化器系の疾患は、電解質のバランスを崩したり、脱水をきたす代表的な病気です。糖尿病や狭心症などが絡んでいるケースもあります。何度も繰り返し足がつる人は、早めにしっかり検査を受けるべきです。
(2014年4月2日 日刊ゲンダイより)
加齢や疲労、脱水、冷えなどによってミネラルバランス(特にマグネシウムとカルシウム)がくずれる→血流が滞って電解質が運ばれにくくなる→神経伝達に支障がでて足がつる
ミネラルは、身体の健康を維持する為に身体の機能を維持したり、調節したりする働きを持っています。
例えば、丈夫な歯や骨をつくる「カルシウム、マグネシウム、リン」や体内の水分量や体液の浸透圧の調整をする「ナトリウム、カリウム」などです。
しかし、暑さで大量の汗をかいたり、下痢や嘔吐、利尿剤など薬の副作用でナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルは減少します。筋肉の収縮、弛緩の信号の役目を果たしているカルシウムなどが不足すると、筋肉の異常な緊張を招き、けいれんを起こしたりします。
上記の原因から、対策予防法としては
● 寝る前にしっかりと水分補給を行う
● ストレッチや体操、入浴をして、筋肉を緩める
● 足の弱い部分を強化する運動を行い、筋肉のバランスを整える
●冷房の使いすぎ、素足を出さないなど身体を冷やさないようにする
●食事は、カルシウムやマグネシウムの豊富な小松菜、大豆、イワシやサバなどの魚、ひじき、わかめなどの海藻類、カリウムが豊富な果物や緑黄色野菜などを摂取する
硬くなっている筋肉は、ふくらはぎだけでなく足裏や膝裏も緩めたほうが良いです。当院でお伝えしている体操として、足の指、足首まわし、膝ゆらしなどありますが、いずれ紹介したいと思います。青竹踏みもいいですよ!