コーヒーの入れる時のアロマの香りは幸福感につつまれます。コーヒーは飲み過ぎると、デメリットがありますが、適当な量であればそれ以上にメリットがあり、体にすばらしい効能があります。
●コーヒーは多くの抗酸化物質が豊富
果物や野菜にも抗酸化物質が豊富に含まれていますが、コーヒーが最も吸収率が高いと言われています。
細胞が酸素をエネルギーとして利用する過程で 「活性酸素」というものを体内で発生します。 活性酸素には酸化力があるため、身体に溜まってしまうと、 健康な細胞を傷つけ、それが疲労や老化につながりさらに、動脈硬化やガン等の 原因になってしまいます。
抗酸化物質である、クロロゲン酸(ポリフェノールの一種)には、そういった活性酸素を身体から取り除き、老化防止に作用し肌のシミ・シワを減らしたり、血管を強くしたりする効果があります。
お茶の水女子大大学院、近藤和雄教授のコーヒーとそれに含まれるポリフェノールの関係の研究・調査によると、飲料中の総ポリフェノール量(mg/100ml)は赤ワイン230に対してコーヒーが200と、ほぼ同量のポリフェノールが含まれていることが判明しています。
また、クロロゲン酸、マグネシウム、カフェインといった物質が血糖値を下げるインスリンを高めて、糖尿病予防に効果があるとフィンランド国立公衆衛生研究所が発表している。
●香りを嗅ぐだけでストレス軽減
コーヒーのもつアロマの香りは心を落ち着かせ、リラックス効果が期待できます。
ソウル大学校の研究者たちが、あえて睡眠を奪いストレスを与えたネズミの脳を調査したところ、コーヒーの香りを嗅いだネズミの蛋白質に変化があることが判明しました。
(*香りによるこの研究結果は、全てのストレスに該当するわけではなく、あくまでも睡眠不足がもたらすストレスに限ります。)
●コーヒーは肝臓に良い (特にお酒を飲む人)
2006年に発表された研究で、22年間にわたり12万5000人を対象に調査を行った結果、1日に少なくとも1杯のコーヒーを飲む人は、肝硬変を発症する危険性が20%低下するといいます。(イギリスの「ガーディアン」紙調べ)
コーヒーを毎日飲む人は、肝臓がんのリスクが男女とも約半分に減少する。
活性酸素を抑制する、クロロゲン酸などの抗酸化物質の働きが作用していると言われています。
●コーヒーは幸せな気分にしてくれる
アメリカ国立衛生研究所の研究により、コーヒーを4杯以上飲む人は、そうでない人に比べて鬱になる可能性が約10%低いことが分かっています。
抗酸化物質がセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの特定神経伝達物質の生産を高めることに作用する為だとされています。
●コーヒーは二日酔いに効く
二日酔いで頭痛がする時に、コーヒーを飲むと、利尿作用の効果で、頭痛の原因となるアセドアルデヒドが排出され、拡張した血管を収縮させる働きもあるので、頭痛の緩和に期待がもてます。
●コーヒーは脂肪を燃焼しやすくする
カフェインは摂取後30分から1時間程度で体脂肪の分解を促し、血液中に遊離脂肪酸として放出させます。運動前に飲むことで、脂肪燃焼のサポートになります。
また、ニューヨーク・タイムズは「運動前に1杯のコーヒーを飲むと、長距離走やサイクリングといった持久力系スポーツの運動効果が高まる」と伝えています。
カフェインには、最初にエネルギー源として使う糖質の動きを抑え、脂肪を多く使うような働きを促進させるようです。
●コーヒーを飲むと、脳の活性化、覚醒作用がある
カフェインを摂取すると、アドレナリンという物質がでて、交感神経を優位にします。
目を覚ます覚醒作用もありますし、ぼーっとしている頭をスッキリさせる作用もあります。
お昼休みに少し睡眠をとる前に摂取すると、午後の仕事が集中力が高まり、はかどると言われています。
アルツハイマーや認知症予防にも有効という論文も発表されています。
コーヒーの適正量は、アメリカ食品医薬品局のガイドラインによると1日3杯程度(カフェイン400mg/1日)と言われています。
ホットコーヒーは30分~50分後、アイスコーヒーは1時間~2時間後にカフェインの効果がでてきます。カフェイン効果は5時間程度持続するので、夜の残業などで摂取すると、就寝時間に眠りに入るのを妨げることがありますので、気をつけてください。
また、コーヒーを飲むと胃が痛くなるという人が時々いますが、カフェインの胃酸分泌作用により、何も食べていない時に摂取すると胃酸が胃を刺激するために痛くなるもので、コーヒー自体が胃を痛くするのではありません。
コーヒーにはいろいろ効能がありますが、コーヒーだけでなく水も大切ですから、忘れず摂取するよう心掛けてくださいね。