筋肉をゆるめる時は、みなさんはどのようにされていますか?
TBSテレビで放送された「予約殺到!スゴ腕の専門外来SP3」という番組を見ていました。
「肩こりが10秒でとれる」という佐藤式リンパケアを提唱されている歯科医の佐藤先生という方が出演していて、おっしゃっていることがゆらし療法の基本的な考え方と同じでした。
週刊朝日の記事にもありましたので、以下一部抜粋します。(dot.asahi.comより)
「肩こり」のケアとして代表的なのは肩揉みや肩たたきだが、こういった従来の肩こり対策とまったく違う画期的な手法が注目されている。歯科医師の佐藤氏が提唱する「さとう式リンパケア」だ。こりをなくし、肩が自然に動くようにするためには、柔らかく緩めることが必要だという。では、どうすれば硬直した筋肉を緩めることができるのだろうか? 佐藤氏は、その答えを「体に軽く触れること」だと導き出した。脳には「筋肉を収縮させる」という指令系統はあるが、「弛緩させる」というものはない。収縮した筋肉を「緩めよう」と思っても、筋肉は反応しないのだ。ところが、ごく弱い力で触れるとその部分の筋肉が緩むのだという。微弱刺激に脳が反応し、筋肉を弛緩させる信号が出るのだ。この反応を利用して筋肉を緩めるのが「さとう式」の基本原理である。「さとう式」のケアは、体を揉んだり押したりすることが一切なく、そっと触れるだけだ。もしくは患部に触れもせず、周囲の筋肉を揺らすことで緩める場合もある。記者も佐藤氏のケアを体験したが、思わず「え、これだけ?」と言いたくなるほどソフトなタッチで、ほとんど圧力を感じなかった。普段ガチガチにこり固まった肩をギュウギュウ指圧している身には、物足りない感覚だ。しかし、そこでギュウギュウ揉んだり押したりすると逆効果になる、と佐藤氏は言う。「緊張してパンパンに張った筋肉に圧力を加えると、筋繊維が断裂します。断裂した筋繊維は、再生するたびに硬くなっていきます。調理用の鶏肉ならともかく、生身の人間の体をパンパン叩いたからといって、柔らかくはならないのです」(佐藤氏)つまり、こり固まった肩をマッサージすると、さらに筋肉が硬くなり、肩こりが悪化してしまうということだ。「実際、肩揉みが有効であるという根拠はどこにもありません。それなのに、人間は相変わらず何十年、何百年と肩を揉み続けている。それが『常識』となると、理屈に合わなくてもやめないのが人間なのですね」(佐藤氏)
筋肉がどうやって緩むのか仕組みを記載していますが、同じような考え方がもっと広まってくると、「押す揉む叩く」でなく「ゆらし」て筋肉の緊張(硬さ)を緩めることが、常識になるのも、そう遠くはないかもしれませんね。