高齢者の姿勢をみていると、筋バランスがくずれることでいろいろな歩き方をされます。
今日の方は、骨盤が前傾して若年でいう男性であればビール腹、女性であれば妊婦さんのような姿勢の人です。
年齢とともに衰えるお尻の筋力は歩行時やランニング時にとても大事な働きをしています。
正常な歩行時に股関節が後ろへ伸ばされる時は、臀筋がしっかり働いて、身体をグッと前へ押し出す働きをしています。
だんだんお尻の筋肉が衰えてくると、身体をうまく前に押し出すことができないので、代わりに太ももの裏の筋肉が働くのですが、その筋肉もお尻程強くないのですぐ固くなってしまい、股関節がうまく後ろへ伸ばせなくなります。
そうなると、今度は腰が反ることで、股関節を後ろへいかない部分をカバーします。結果として、骨盤が前傾した反り腰のよちよち歩きになります。
この姿勢の方はどうすればよいか?
この場合、単にお尻の筋肉を鍛えればいいというものではなく、股関節回りの筋肉のバランスの悪さが影響を与えているので、そこをアプローチをしないと根本解決にはなりません。
まずは太もも裏、腰の固さもありますが、骨盤の前傾の修正を行っていきます。
ご自身で行う場合は、当HPの「ご家庭でできるゆらし体操」の「骨盤ゆらしコロコロ」を行ってみてください。